アウトドアで役に立つナイフと役に立たない?ナイフ
自然の中に出かけて行く時に必ず持って行く道具は誰でもいくつかあると思います。
ナイフもその中の1つだという人は多いと思います。
私も山へ出かける時にはいくつか種類を持って行きます。
ここでは私が持っているナイフのうち、よく使うものからあまり使う機会が無くなった物までいくつか紹介したいと思います。
高価な刃物イコール使い勝手が良いとは限らないので自分がどんな使い方をしたいか、参考にしてもらえると幸いです。
GERBER LMF
割と大きめのシースナイフです。
実はこれ、興味を持ってから私が初めて買ったナイフです。
まぁ、1本目あるあるかもしれませんが大型のカッコいいナイフに一目惚れして買いました。
現在はというと、アウトドアではほとんど使っていません。普段はキッチンの引き出しの中にあり、包丁では切りにくい肉を切るのに重宝しています。
使わなくなった理由としては、見た目のゴツさでしょうか。見た目に惚れて買ったのに皮肉なもんです。
やっぱりこのナイフを持っているのを快く見る人だけではないかな、と。
年をとったのか積極的に持ち出さなくなりました。
刃の厚みがあるので研ぐのが難しいですが切れ味も鋭くとても良い刃です。
グリップが結構ずっしりしているので重心が手から離れず疲れません。
猟をするようになれば持って行く可能性は大いにあります。良いナイフです。
MORA kniv companion
こちらも同様のシースナイフですが、これは何をするにもほぼ毎回持って行きます。
理由はまず見た目、ケースもグリップもいかにもプラスチックな色で大きさの割に威圧感が全くありません。リュックに付けていても気がつかない人もいます。
値段も非常に手頃で惜しげもなくガンガン使えます。枝くらいならじゅうぶん払えますし調理にも使えます。
個体差があるようですが、私の買った物は箱出しだとほとんど切れませんでした。
結構しっかり研げばじゅうぶんな切れ味になると思います。
これはデザートカラーが気に入って買ったのですが、フィールドで使うならオレンジの方が見失わずに良いかもしれません。
COLD STEEL bushman
ラストのシースナイフ。
シースナイフと言いながらケースは無し。写っている物は自作しました。
まず驚くのは価格、今は亡き都内ナイフショップで3000円しなかったと思います。
それでいて箱出しの状態で産毛も剃れました。
特徴的なのは柄で刃と一体の素材で筒状になっています。所謂フクロナガサのような作りになっています。
あちらは筒状の柄に木を刺して槍に出来る様ですが、こちらもそれを目的とした作りでしょう。柄に木を止める穴があります。
しかし。。。本家に比べて刃があまりにも薄いので槍にして熊と格闘、なんて事は期待出来ないでしょう。あくまでも風味づけ程度です。
しかし、気休め程度でも山ではなかなか頼もしく、野営の際はテントを張った後に必ずこれを槍に変身させます。
シンプルな作りで柄も本体と同じ素材なので滑り止めのテープを巻いてあります。
軽く持ち運びやすいナタとして使っています。
野宿以外にも山菜採りやボルダリングの外岩開拓、大活躍してくれるまさに実用的なナイフ。
LEATHERMAN wingman
マルチツールは幾つかのメーカーのものを使いましたがこれが1番ポピュラーかつベストではないでしょうか。
ツールの種類はプライヤー、ヤスリ、ハサミ、缶切り、ドライバー。。。など多くはありません。しかしこれ以上は不要だし本当に必要最低限の物が付いています。
ブレードは鋭くて良く切れるものが付いています。
しかしマルチツールナイフとして使うならナイフ以外の使い勝手が重要になってくるわけです。いい加減な物はこの部分がとりあえずついているだけになっていて使える物ではなくストレスになります。
登山にも持って行きますが、アイゼンなど身の安全に直結する道具の修理にとても重宝しています。
実はこれ、最初に買った物は組み立てのミスか同じツールが2つ付いていたのをお店に持って行って交換してもらった、という事がありました。
もちろんそんな事は稀でしょうから心配はいりません。買えばずっと使い続ける、そんなナイフでしょう。
BACK 110
ここまで美しい形のナイフが、いや道具があるだろうか。。。と思ってしまう程、フォールディングナイフの完成形ではないでしょうか。
年代やらで微妙に違いがあり記念モデルも沢山出ているためコレクターアイテムとしても人気があるようです。
あくまで私にとってですが、このナイフ、その美しさが1番の欠点とも言えるわけでもったいなくて使えないと思ってしまうんです。
今まで外では肉を切るのに数回使った程度なんて有様で主な用途は観賞用となっています。
しかし1人焚き火をする時は必ず持って行き、焚き火を眺めながらホットウイスキーを飲みながら手の中で愛でる。。。
ロマンに浸れるナイフをこの値段で手に入れられるのは素晴らしいと思います。
OPINEL carbon No 9
これまた定番中の定番ナイフ。
色々なサイズがあり、刃もステンレスかカーボンの2種類があります。
どちらが良いかは散々比較されているのでここではあえてしませんが、私は調理と食事用のナイフとして買ったので切れ味を優先してカーボンにしました。
面倒がって木を削ったりもしますが刃こぼれはありませんでした。
お洒落な肥後守、といった感じでポケットに入れて何にでも使っています。
短所と言えば木の柄なので濡れると木が膨張して刃が出しにくくなる事でしょうか。
なので釣りの時はフライベストに小型のBACKのナイフを入れていますがそれも中々良いナイフなので釣りの記事を書く時にでも載せようと思っています。
あまりにも固くなってしまう場合は作りがシンプルで分解が簡単なので自分で簡単に調整出来ます。
大体のアウトドアショップで売られていますし値段も手頃なのがこのナイフの1番の魅力じゃないでしょうか。シンプルにナイフの楽しさを教えてくれるので初めてのナイフにも良いと思います。
番外編〜その他の刃物達〜
husqvarna 手斧 38cm
男のロマンが詰まったアイテム、手斧。
正直言えば無くても良い。重いし。それでも何故か持って行く。そんな道具。
なので斧自体の感想は少なめですが、刃は良いと思います。一応刃を研いで付けてはくれていますが研ぎ直すとグッと切れる様になります。
どの斧にも言える事ですが、刃のすぐ下の柄の部分を保護した方が打ち損じた時に傷が付かなくて良いと思います。
持ち運ぶならこの38cmのサイズが適当ではないでしょうか。
実家では薪ストーブを使っているので簡単な薪割りにも使いますが全体のバランスも良いので楽に力が入ると思います。
本来山に野宿なんてしなくても快適に生きていけるわけですし、便利さ以外の何かを求めて行くわけですからそう言った意味では必須アイテムとも言えるでしょう。
夜、焚き火の前に座り牛革の手袋をした手で薪を割る。。。
持てばタフな北欧の男になれる、気がする。
メーカー不明 shark saw
所謂生木用のノコギリ。
これ以外使った事が無いのでこのメーカーのこれでないといけないという事は言えないですが。。。
オフロードバイクを買って林道を走る様になって買いました。
台風の後なんかはしょっちゅう倒木が道を塞いでいるので除去するのに重宝しています。
マルチツールにもノコギリが付いている物やワイヤーソーなどコンパクトな物は色々ありますがあれ等はあくまで代用品、ある程度の太さの木を切るならやはり専門品の物がいいでしょう。リュックの脇にもピッタリ収まるので邪魔になりませんしね。
斧で割るための薪もこいつがあれば簡単に切り出せますよ。
ちなみに僕の親友は野宿した際これで白樺の木でステキなコースターを作ってくれました。
以上。
勝手な感想をだらだらと書いてきましたが、全体的に言えることはアウトドアの状況では想定外の使い方を強いられることもあるので安くて作りのしっかりしたナイフの出番が多くなる、という事でしょうか。
とは言え物を切る、という本来の役割以外にも所有欲やロマンなどナイフには色々な魅力がありますから気に入った物なら買って損は無いはずです。
良いナイフとの素敵な出会いがありますように。