憧れのイグルー宿泊編
苦労の末に完全した憧れの巨大かまくら、イグルー。
完成した日の夜中に車に忘れ物を取りに行くと。。。。
まさかの雨。
この時期に雨?訳が分からなくなりかまくらの事ばかりが気になります。
そしてその非常な雨は朝になっても我がかまくらを濡らし続けているのでした。
指を加えて大切なかまくらの崩壊を見ているだけという訳にはいきません、天井にタープをかけて雨を吸わない様にします。
ずぶ濡れになりながら作業をしてあとは雨が少しでも早く止む事を祈ります。
結局雨が雪に変わったのは昼過ぎでした。
様子を見に行くとどうやら屋根が抜けたり壁が崩れたりという致命的な崩壊はありません。
良かった。
歪んでしまった壁を補強し中に溜まったみぞれをかき出してしまえばじゅうぶんに泊まれるでしょう。
中のべちゃべちゃ雪を外に出して外から乾いた雪を運び中に敷きます。
その作業中になぜか何度も入り口に頭をぶつけてしまいました。
外に出てかまくらを見てみると。。。
小さくなってる!!
確実に小さくなってる。
入り口はもはや膝を付かないと中に入れません。高さは2段ほど低くなってしまっています。という事は床の面積も狭くなっています。
酷い。。。あんなに苦労したのに。
いや、だからこそ絶対にここで寝てやる。
と、今度は謎のやる気が出て来ました。
だんだん吹雪いて来たので夜中はかなり気温が下がるでしょう。
対策として中にテントを張り、その中で寝る事にしました。入り口もタープで塞ぎ風の侵入を防ぎます。
1DKスタイルの年越し準備がなんとか完成。
あとはダウンロードしたランボーを見ながら飲み食いするだけです。
それにしても寒い。。。外よりはかなりマシですがかまくら内も-2度しかありません。
ビールがいつまでたっても冷えたままで美味いんですが全く進みません。
しかし当然そんな事は想定内です。
あったかい食べ物の美味しさは寒ければ寒いほど跳ね上がります。
メスティンにテッポウと味噌だれを入れて持ち込んでいました。
火にかけてすでに中からパチパチという音が聞こえ美味しそうな匂いがしています。
蓋を取ると味噌だれの湯気が勢い良く立ち上がります。
熱々のテッポウ、これ以上ないつまみになりました。
あとはケトルで温めた熱燗をチビチビと。
やっぱりこういった秘密基地ごっこっていつになっても新鮮な気持ちにさせてくれます。
外では吹雪の音が聞こえますがこの中なら平気、その安心感がたまりません。
そろそろ寝ようかな、いや、横になってもう少しゴロゴロしていよう。
テントを開けて寝袋に潜り込みます。
冷えた寝袋がだんだんにあったまってくる時間はなんて幸せなんだろうといつも同じ事を思います。
テントの中でガスのランタンをつけます。
こいつはコンパクトで明るいだけではなく熱もかなり出すので上にケトルを乗せればお湯も沸かせます。狭いテント内なら立派な暖房器具になるんです。
ものの数分でテント内は10度以上になりました。
外はまだ吹雪いています。
来年も良い年になるように。。。
朝には吹雪は止んでいました。